LinearLayoutの中には、いくらでも子要素を入れることができますが、画面内におさまらないくらいに子要素を追加すると、画面からはみ出たままで、画面はスクロールすることができません。
そういうときには、ScrollViewを使います。
よく見かけるリスト化されたView(ListView)や、グリッド表示のView(GridView)は、もともとスクロールするための機能を内包しているので、この処理は必要ありません。長いフォームなどの場合や、長い文章を読ませたい場合などに使うとよいでしょう。
画面をスクロールさせるためのViewですが、2種類あります。
- ScrollView(縦方向のスクロールを担当)
- HorizontalScrollView(横方向のスクロールを担当)
ScrollViewという名前だと縦横のどちらも使えそうで、縦方向のスクロールViewがVerticalScrollViewとかじゃないのが、何故かという話がちょろっとネットで話題になってたこともありました。ちょっと横道にそれてしまいましたが、HorizontalScrollViewはボタンの配置とかで使うことがあるので、横方向の場合は違う!ということくらいは覚えておきましょう。
では、サンプルを見てみましょう。
サンプルアプリでメニューを押して、chapter05を選択してください。
以下のような画面なります。
ここぞとばかりにTextViewをコピーしまくってみました。下のほうが薄らグラデーションがかかってるのがわかりますでしょうか?続きがあるよというのを見た目的にわかるようにするため、ScrollViewにはそのような機能があります。この範囲の長さなども変更可能です(ここでは取り上げない)
コードレビュー
では、レイアウトのソースコードを見てみましょう。Sample01プロジェクトの/res/layout/chapter05.xmlを開いてください。<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<ScrollView
xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
android:orientation="vertical"
android:layout_width="fill_parent"
android:layout_height="fill_parent">
<!--
この例のように、レイアウトに必ずViewが入ってなければいけないわけではありません。
縦方向のスクロールが欲しい場合は、ScrollViewを使います。
横方向のスクロールが欲しい場合は、HorizontalScrollViewを使います。
今回は、ScrollViewのサンプルです。
ScrollViewは、直近の子要素として、1つのViewしか受け付けません。
ですので、ScrollViewの下には、LinearLayoutなどを配置し、
その下にスクロールされるであろう要素を並べます。
また、リスト表示をする場合はListViewなどを使いますが、ListView系は
すでにScrollViewを梱包しているので、ScrollViewの下にListViewを入れる必要は
ありません。
あくまで、長いフォームなどを作る場合などに、ScrollViewを使うとよいでしょう。
-->
<LinearLayout
android:orientation="vertical"
android:layout_width="fill_parent"
android:layout_height="fill_parent">
<!-- 手抜きでTextViewをたくさんコピーしています -->
<TextView
android:layout_width="wrap_content"
android:layout_height="wrap_content"
android:text="@string/chapter01_linearlayout_vertical" />
<TextView
android:layout_width="wrap_content"
android:layout_height="wrap_content"
android:text="@string/chapter01_linearlayout_vertical" />
<TextView
android:layout_width="wrap_content"
android:layout_height="wrap_content"
android:text="@string/chapter01_linearlayout_vertical" />
(長いので省略)
</LinearLayout>
</ScrollView>
ScrollViewの子要素には、1つしか置くことができません。2つ以上の要素を置くとエラーでアプリが落ちます。スクロールバーを表示する対象が1つだけだからなのでしょう。なので、ScrollViewの子要素にはLinearLayoutもしくはRelativeLayoutなどを配置するとよいでしょう。そのレイアウトの下にはいくらでも子要素を配置できます。
LinearLayoutの中には大量にTextViewを入れています(長いので省略していますが)。
ScrollViewを使えば、後はレイアウトの配置は同じなので、特に困ることはないと思います。しかし、ScrollViewの中にScrollViewを入れたりするとよくわからない感じになることがあるので、そういう使い方はなるべく避けましょう。
最後がアバウトな書き方になってすみません!


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